インスペクションとは?

ホームインスペクション

ホームインスペクション

ホームインスペクション

インスペクションと一口にいってもいろいろある。

インスペクション(inspection)を和訳すると「調査」「検査」「視察」「査察」といった意味になります。
専門家による建物の調査診断を受けた上で、建物の価値を査定したり、売買時のトラブルを回避したり、改修工 事後に想定外の事態が発覚するのを防ぐなど、さまざまな場面での利用が想定されています。
国が、新築住宅をどんどん建てるという戦後から続いてきた「フロー型」から、今ある建物をメンテナンスして長期的に活用するという「ストック型」へ政策の転換を進めるとともに、住宅業界でもインスペクションという言葉が普及し始めました。
こうした流れで、2013 年に国土交通省から出されたのが「既存住宅インスペクション・ガイドライン」です。
あくまで、こういう風にとらえていこうというガイドライン(指針)であり、法律のようなルールではありま せんが、現状、このガイドラインに沿ってインスペクション市場の整備が進んでいます。

ホームインスペクション
※国土交通省「既存住宅インスペクションガイドライン」をもとに製作

インスペクション三つの大分類

国土交通省「既存住宅インスペクション・ガイドライン」で示された三つの大分類(上図)についてご説明します。

一次インスペクション

目視など非破壊(穴をあけたり剥がしたりしない)方法で対象建物の現況調査をおこない、構造安全性や生活上の支障があると考えられる劣化等の有無を 把握しようとするもの。
中古住宅売買時の検査や住宅取得後の維持管理時の定期的な点検など。

  • ホームインスペクション(住宅診断)
  • 既存住宅状況調査
  • 建物状況調査(宅建業法インスペクション)
  • フラット35適合検査
  • 瑕疵保険の現場検査
  • 特定建築物定期検査 など

二次インスペクション

破壊調査も含めた詳細な調査を行い、劣化などの生じている範囲を特定し、不具合の原因を総合的に判断しようとするもの。現に生活上支障が生じている場合など不具合箇所を修繕しようとする際に利用されるもので、耐震診断などがこれにあたる。

  • 耐震診断(一般診断)
  • 雨漏り調査
  • シロアリ検査
  • リフォーム前の現地調査
  • 瑕疵調査、訴訟案件 など

性能向上インスペクション

リフォームの実施前後におこない、住宅の劣化状況と性能を把握しようとするもの。
性能向上リフォームを実施する際に工事前後でどのくらい性能が変化したかなどを実証するしようとするものなど。

  • 省エネ診断
  • 温熱リフォーム診断
  • バリアフリー診断 など

最適なインスペクションを選択・活用できれば、お悩みの解消や目的の達成が可能になります。
インスペクションと一口にいってもいろいろある。実はこのことを理解している業界人も実は少なかったり、悪気はなくても誤って理解している業界人もたくさんみかけます。
ましてや、一般のユーザーからするとわからないことばかりですよね。
九スぺでは、『インスペクションデパート』として、ご相談いただければ、お悩み解消や目的達成のために最適なインスペクションサービスをコーディネートし、実施できる体制づくりを進めています。